小出広美、かつてのアイドル歌手にしてグラビアアイドルとしても名を馳せた彼女は、1966年の春にこの世に誕生しました。彼女のキャリアは、CBCテレビの『ぱろぱろエブリデイ』で火曜日アシスタントとしてのレギュラー出演で火が付き、やがて東京進出へとつながることになります。その後、NHKの『レッツゴーヤング』に出演し、サンデーズの一員として活躍。1983年には「タブー」という楽曲でアイドル歌手として正式にデビューし、「’83 誰もがKOIDE(恋で)狂いです」というキャッチフレーズで人々の心を掴みました。
彼女の音楽スタイルは、マイナー調の中森明菜路線を彷彿とさせるもので、ポスト明菜としての期待を一身に背負っていました。研音に所属し、さらなる飛躍が期待された矢先、業界を驚かせるような出来事が起こります。1984年にリリース予定だった「最近のム・ス・メ」というシングルがお蔵入りになり、契約解除、そして事実上の引退へと追い込まれます。その真相は今もって謎に包まれています。
彼女の楽曲は、一部がサンプル盤としてのみ限定的にリリースされ、現在ではレコード市場で高値で取引されるほどの希少価値を持っています。後にCDとして再発売されるものの、すぐに廃盤となり、権利問題がその背景にあると言われています。
アイドル活動を終えた後の1987年、小出広美はグラビアアイドルとして再び脚光を浴びます。彼女のセクシーで健康的な水着姿は、多くの写真集に収められ、ファンを虜にしました。彼女はその後、高級クラブ「水芭蕉」のママとしても活躍し、名古屋に新店舗をオープンさせるなど、事業家としての一面も見せますが、45歳で水商売の世界からは引退を決意します。
音楽活動においては、2010年にベスト盤のリリースが予定されていましたが、諸事情により発売中止となります。しかし、同年には「週刊現代」でヘアヌードグラビアに挑戦し、大胆な姿を披露。その後、2016年には『爆報! THE フライデー』で久々にテレビ出演を果たし、現在は派遣社員兼ブリーダーとして新たな人生を歩んでいます。
彼女の魅力は、セクシーな水着姿だけに留まらず、その自然体で健康的な美しさが多くの人々を惹きつけてやまないのです。アイドルとして、またグラビアアイドルとしての彼女の姿は、今でも多くのファンの心を明るく照らし続けています。
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