やがて ひとり、またひとり 未練をシートにくくりつけて 僕たちは劇場を出て行くのだ 「それはゲームに似ている。
誰が最後に残る。
勝者のいない居残りゲーム ウィナーはサイド・ステーシて 百恵が仕事を終えるのを 持っているのだから
おまえを愛し続けた僕たちに おまえが見せてくれたバイオグラフィー 少女から女へそして今 おまえは女から妻へ母へと熟して行くのか。 軋んだ音を立ててエピローグは瞬間凍結
作り笑いはもう駄目さ メイクの下で揺れている おまえの本音を知るまでは もうクライマックスはやってこない だからもう一度 山口百恵の素顔を見せてくれ 暗い観客席に釘付けされた僕たちに
決してライトが当たらない観客席 幕が降りても相手はいらない アンコールはまだ早い クルリとうしろを向いた百恵 聞こえない拍手に戸惑って 観客に向き そのまま水に 僕たちを探し続けさせるのだ
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